🍁植物本じまん🍁
世界中の木に会いに行きたい夢をそろそろ本気でかなえるために。
もう一度、樹木の勉強を“書籍”から学ぶことにした、
樹木好きによる「植物・樹木だけの本紹介」コーナーを
つくってみることにしました。
本との再会は、タイミングの合図
先日、ツリークライミング体験会を開いたときのこと。
参加してくださった方が、
「この本、知ってます?」と取り出したのが
幸田文さんの「木」 でした。

昔読んだ本なのだけれど、
今回ツリークライミングに参加することになって、
なんとなく気になって、また手にしてみたのだそうです。
その話を聞いたとき、
あ、と思いました。
私にとってもこの本は、
一度読んだことはあるけれど、流し読みのままで、
「いつかもう一度、しっかり読んでおきたい」と
心に引っかかっていた一冊だったからです。
これはきっと、
「今が読む時期ですよ」という合図。
そう思ってお借りして、あらためて読みました。
木と人、その土地との関係をたどる
読んでみて、やはり借りてよかったと思いました。
樹木が好きな著者が、
「樹木に会い、感動をもらいたい」と願いながら訪れた場所で、
木と人とのかかわり、土地とのかかわりを
丁寧に綴っているからです。
樹木にも、人と同じように生き様がある。
そして、それに関わる人にもまた。
北海道から屋久島までを訪ね、
時間をかけて書かれたこのエッセイは、
1990年に亡くなられた後に世に出た遺作だそうです。
なぜ、樹木に惹かれるのか
父に幸田露伴を持ち、
自らを「落ちこぼれ」と称しながらも、
少し自虐的で、それでいてどこか粋な言葉で描かれる世界。
気がつくと、共感しながら読み進めている自分がいました。
なぜ樹木に惹かれるのか。
その理由を言葉にするのは難しいけれど、
この本には、その「心の機微」が確かに描かれています。
読みながら、何度も
「そうそう」とうなずいてしまいました。
少しずつ、何度でも読みたくなる一冊
15のエッセイから成るこの本は、
短い時間でも少しずつ読み進めることができます。
忙しい日々の中でも、
ふと立ち止まって木のことを思い出すような、
そんな読書の時間をくれる一冊です。
少しあたたかなまなざしで、
日本人と樹木との関係に触れてみたい方に。
おすすめの本です。


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