🍁植物本じまん🍁
世界中の木に会いに行きたい夢をそろそろ本気でかなえるために。
もう一度、樹木の勉強を“書籍”から学ぶことにした、
樹木好きによる「植物・樹木だけの本紹介」コーナーを
つくってみることにしました。
ひさびさに、鳥肌が立つくらいワクワクする本に出会いました!
豪華な装丁。紙の断面は金色に塗られています。
本を開く前から、すでに森の気配が✨
胸の奥にしまっていた「世界中の木に会いに行く」という夢が、
静かに息を吹き返したような、そんなワクワクでいっぱいになります。

ドルイドのハーブ事典~ケルトの賢者の薬箱~
フロランス・ラポルト (著), 林 真一郎 (監修), ダコスタ 吉村 花子 (翻訳)
ドルイド・自然療法・ケルトというワードに惹かれる人には、
必読の一冊といえるでしょう。
ドルイドとは、古代ケルト社会で祭祀を司り、人々を教え導く賢者のこと。
彼らは自然の声を聴き、植物のエネルギーを利用する術をもち、
その知識と業で人々を癒す医術者としての役割も果たしました。
聖職者であり、自然療法士であり、医者であり、教育者でもあった。
とても多才な存在といえるでしょうか。
ドルイドは樹木好きな人たちにとって、憧れの存在です。
「10年間、森で修業し、叡智を授かった」といわれるドルイドになりたい、
そう思った人は多いのではないでしょうか。
私もその一人です。
「ドルイドが好き!」という人と話していると、
かつて古代ケルトに住んでいたのかしら?
と思うほどの熱量を感じることがあります。
この本にもそんな熱量を感じるあたり、
著者もそうだったのかなあと推測しています。
特に、ドルイド研究の道へ進んだエピソードには引き込まれました!
「内なるドルイド」が呼び起こされた体験。
自然の中でインスピレーションを得たことがある人なら、
きっと深く理解できるのではないかと思います。
「内なるドルイド」が呼び起こされた著者フロランスが、
登録し、学びを深めた団体の活動も気になるところです。
OBOD(Order Of Bards, Ovates & Druids)という団体を調べてみると、
多角的に学びを深め、学びの仲間をつくる試みがなされている団体でした。
計画的に学ぶコースもありますが、
資料などからでもドルイドの学びを深めることができそうです。
OBOD | Order Of Bards, Ovates & Druids | Druidry
この本を読んで
あらためて気づいたのですが、
ドルイドやケルトには「野蛮」という印象が植え付けられているのだそうです。
自然療法を学んでいる人にとっては、
ケルト文化が自然に畏敬の念をもち、大切にしてきたことはよく知られています。
最近まで、
自然を神とした暮らしを育んできたアイヌ民族が差別されてきたように、
多数派によって歴史がゆがめられて伝えられるのは、どこの国も同じなのかもしれません。
間違ったドルイド理解を正すために、
歴史から文化まで丁寧に書かれた章は、とても読み応えがありました。
以前、メンターから聞いていた「ドルイドの中にあるカテゴリー」の話なども、
とてもわかりやすく整理されていました。
ドルイドの解説の後は、
植物ごとの紹介がなされている章へと続きます。
ハーブの知識がある人にとっては復習になる内容も多いのですが、
それでも、見たことのない用途や意味合いに
「なるほど!」と納得できる記述が、あちこちに見つかりました。
個人的に気に入ったのは、アイビーの用途です。
アイビーが大好きな友人が腰痛に悩んでいると聞き、
さっそくお風呂に入れることをすすめてみました。
そのほかに紹介されている植物も、
日本で見かけるものがほとんどです。
畑や庭、近所の自然でよく目にする植物が多いため、
とても身近に感じられました。
10数年前、ケルト文化が残る
イギリス・ウェールズを訪れたとき、
故郷青森や東北に流れる空気感とどこか似たものを感じました。
東北にも、かつて大和朝廷に支配される前、
蝦夷が暮らし、独自の文化を育んでいました。
厳しい自然があるからこそ、自然を畏れ、敬ってきた風土。
それはケルト文化が残る土地にも通じるものがあります。
ケルトを知ることは、
もしかしたら日本を知ることにつながっていくのではないか、
そんな風に感じます。
この本の「秘密箱シリーズ」も、なかなか興味深いラインナップです。
装丁も美しく、集めて本棚に飾ったら、とても豪華な空間が生まれそう。
ほかにも読んでみたいと思わせる、なかなかにマニアックなシリーズです!
この本はこんな方におすすめです👇
・植物を“文化や歴史”から知りたい方
・ケルトやドルイドに惹かれる方
・自然と深くつながる感覚を思い出したい方


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